DISCOVERY DENSEN

発見DEN! FILE NO:011 静かなる上下運動、タフで平たい!エレベータケーブル

エレベータのアイコン 「上へまいります」 ヒミツ発見!!

安全運行のカギは
意外なカタチ

hakkenIcon_01 上へ下へと毎日うごく、
エレベータケーブル!

超高層ビルやタワーマンション、タテの交通手段として欠かせないエレベータ。
エレベータの中に電気がついて、乗り降りする階のボタンを押せば目的の階まできちんと届けてくれる。
こんなエレベータ内の機器のはたらきを制御しているのがエレベータケーブルです。
このケーブルは、エレベータが上下するスペースの中間地点からカゴまでをU字型につなぎ、エレベータの上下に合わせて動いています。
その移動距離は高さ400mのビルなら、1日でおよそ160キロメートル!25mプールなら6400回も往復できるほどの距離です。

1日の移動距離/高さ400mのビルの場合 160km 25mプール6400往復 「一日でこんなにたくさんの距離を移動しているんだ!」

hakkenIcon_02 きしめん?昆布?
平たいケーブルの
バランス感覚。

一般的にケーブルは一度設置されたら動かさないものですが、超高層ビルやデパートに設置されているエレベータは1日に300〜400回上下動することも。このとき、ケーブルがねじれたり、絡まったりしてしまうとケーブルが切れたり、カゴが揺れたりしてキケンです。
安全運行のカギはねじれ防止です。
ケーブルの形を平たくしたり、信号や電力を送る複数の導体と、補強線のより方に工夫をかさね、建物の高層化やエレベータ運行の高速化を助けています。

光ファイバのイラスト「これで卵もケーブルも安全だ!」

今回のまとめ! To summarize

紀元前ローマ時代から
使われているというエレベータ。
進化の影の立役者は、
エレベータケーブルだったんだ!